アタマ悪すぎ?!

ちょっと前に読んだ本の受け売りですが、人間の思考回路には2種類あることがわかっています。

一つは、「速い思考」。運転中に標識や信号を見て判断したり、「1+1=2」のような簡単な計算をしたり、自転車に乗ってる時にバランスを取ったり。普段、直感的に、無意識にしていることを担当しています。スピードが速く、大量の情報を処理できますが、単純な反応しかできません。

もう一つは、「遅い思考」。数学の問題を解いたり、手紙を書いたり、繊細な手先の作業をしたり。複雑な問題を処理できますが、スピードが遅く、一度に少しの量のことしかできません。最悪なのは、「遅い思考」は、すぐにサボろうとすること。一生懸命に細かな作業をしていて、慣れてきたときに気が抜けて、ボーっと手を動かしてしまい、「あッ」と思ったらひどい結果に、みたいな経験ありませんか?

さて、合唱の話ですが。練習で田中先生によく「アタマ悪い!」と怒鳴られることがあります(それもかなり頻繁に(>_<))。注意されるとすぐにできるようになるのに、少し時間が経つとまた元に戻る。そもそも最初からちゃんとやれ!と。それって怠け者の「遅い思考」のせいだな、と思うわけです。ちょっと音が取れて、言葉も少し覚え始めた頃が一番危ない。無意識に声を出して、結局怒鳴られます。

前回の練習は、毎年ご指導いただいている芸大名誉教授の瀬山詠子先生が来てくださいました。先生は「お腹締めて!」「外の空気を吸い上げて!」と的確なタイミングで脳に喝を入れて下さり、そのおかげで、しっかりと意識して声を出すことができるのです。

怒鳴られたり、喝を入れられたりしなくても、ちゃんと歌えるようになるには、よく考えて考えて練習するしかなさそうです。

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コメント

  1. よーちゃん より:

    我ながら本当にアタマ悪いと思う。
    瀬山先生の素晴らしいレッスンを私たちも全力で受けとめ、
    全力で歌っている(はず)。
    その瞬間はいい音楽を奏でている(と思う)。
    これが残念なことに学習能力が足りない。
    やればできるのにやらないのだ。
    常に意識を高く持とう!
    …私は本当にアタマ悪いと思う…頑張ろっと♪(´ε` )

  2. ぶち より:

    遅い思考はすぐサボろうとするのですか。
    思い当たります。
    しっかり意識して歌わねばですね。

  3. にょぎ より:

    なかなか衝撃のタイトルですが…(^_^;)
    私たちは練習でよ~ぉく言われている言葉なので
    まぁ慣れている、といいますか。

    アタマが悪いかはともかく、注意をされた時には
    「確かにその通り!気を付けなくては」と思っても
    少し経つと、ボーっと注意力散漫になってしまい、
    また同じ注意を怒鳴られる…というのは確かですネ(*_*;

    これから本番へ向けての歌い込み、気を抜かず、常に
    緊張感を持って、練習に臨まなくては!

  4. yuki より:

    確かに、毎週練習の後は身体だけでなく頭もぐったりしています(´-`).。oO
    瀬山先生のご指導の後は、みんな放心状態でしたね(笑)
    それだけ充実した時間だったのだと思います!
    本番まであと3ヶ月、毎週ぐったりするまで頑張りましょう〜(*´ω`*)

  5. やぎ より:

    元団員やぎです。ああ、昔そうやって田中先生に叱られたなあ・・・・と懐かしんでしまいました。

    私がTwitterでフォローしている黒川和伸氏の言葉をひとつ。
    「合唱における課題が短時間で改善した場合、短時間で元に戻ることがある。一度できたとしても偶然の可能性もあり、定着するには一定の時間が必要といえよう。つまり、安定した力をつけるには継続することが大事である。」と仰っています。

    田中先生は「陸上と同じで再現性を高める!」とよく仰っていましたね。
    在籍当時は食らいついていくのに必死で心の余裕はありませんでしたが(苦笑)