富弘美術館に行ってきました。

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中山(由)です。
群馬県みどり市東(あずま)町にある「富弘美術館」に行ってきました。

5月31日の定期演奏会で演奏する、「花に寄せて」(曲:新実徳英)と、「ざくろ」(曲:ドブロゴス)の作詩者である、星野富弘さんの作品を集めた美術館です。

星野さんは中学の体育教師だったが、体操の実技中に事故で、首から下が不自由になってしまい、その後口に筆をくわえて詩と絵を描くようになり、その作品が世界的に評価されるようになり現在に至っています。

個人的には、「花に寄せて」を学生のときにも演奏したことがあり、その時から星野さんの詩画集に触れる機会が多かったため、いずれ行きたいと思っていましたが、その念願を漸く叶える機会が出来ました。

北千住から東武特急「りょうもう」に乗り、相老(あいおい)でわたらせ渓谷鐵道に乗り換えて神戸(ごうど)という駅が最寄り駅です。北千住からは所要時間2時間30分余り。山あいの木造駅舎(無人)の趣きがまた良い…。
すぐさま美術館に行く地元運営の小さなバスに乗り、途中、草木ダムというダム(これがデカイ!)の上に作った道を渡り、10分ほどで美術館前に着きます。
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ダムでできた草木湖のほとりで、眺望はとても良いところにあります。
入場料は大人500円。最近建物を新しくし、設計は国際コンペにかけて決めたということです。
各部屋が円形になっており、円と円とで各部屋をつないで構成したユニークな作りになっています。
また、草木湖が見える休憩室があり、そこから外庭に出て湖を眺めることもできます。
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展示室内では演奏曲目に出てくる絵の原画を生で見ることができました。
「たんぽぽ」「ねこじゃらし」「しおん」「つばき」「やぶかんぞう」「あさがお」「てっせん」「どくだみ」「みょうが」「ばら」「きく」「なずな」「日々草」「秋のあじさい」「ざくろ」「おだまき(「いのち」に出てくる)」「コスモス」…

季節ごとの展示の他に、期間限定の特別展も行われており、今は「空に」と題し、富弘さんが好きな空をテーマとした詩画作品を集めた展示を行っています。
平日に行ったため、人も疎らで、静かに、落ち着いて鑑賞を楽しむことができました。
(流石に館内はNo photoなので、展示室の写真を撮ることできず…って当たり前ですが…)

館内にはまた、来館者のメッセージを残せるノートが置いてあり、うちの定期演奏会の宣伝も兼ねてびーっちり書いてきました……
流石に、いきなり定演のチラシを置かせて下さいといふような図々しいことまではできず……(笑)

平日はあまりバスの便がなく、15:45発のバスを逃すと17:06までないとのことなので、やむなく「さらば、富弘」…

神戸駅に着くと、ちょうど到着した16:08発の桐生行きが上下交換待ちとなり、その時間を利用してでまた何枚か写真を撮る。
山あいのこじんまりした駅にも、梅の花が満開、桃の花も咲き初めて、春爛漫。

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春の日を浴びながら走る気動車…
未だポカポカと暖かく、ついうたたねを…

日帰りでも、ゆったりと自然の風景と星野さんの絵を楽しめるいい旅ができました。
    
時間があれば、オプションで足尾銅山観光も行きたかったのですが、そこまでは時間がなく、また機会があれば…と思います。
皆さんも、ぜひおいでませ…
(富弘美術館のHP)
【交通機関】
わたらせ渓谷鐵道:桐生~間藤
(時刻表)
http://www.watetsu.com/jikoku.html

神戸(ごうど)駅下車、みどり市内バス10分弱で、富弘美術館着。
片道300円だが、往復券500円を買うとよいでしょう。
(時刻表)
http://www.city.midori.gunma.jp/section/00kousitu/05kikaku/jikokuhyou-bijutu.pdf
http://www.city.midori.gunma.jp/section/00kousitu/05kikaku/jikokuhyou-souri.pdf

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