「雨のにほひ」
雨のにほひは、どんなにほひ
雨のにほひは、草木の芽吹くにほひ
雨のにほひは、どんなにほひ
雨のにほひは、大地のにほひ
そして、虹のにほひ
By.マトマト
新混も第46期がスタートして1ヶ月を過ぎました。
現在は、第45回記念演奏会(2012年5月27日)に向けて練習に励んでいます。
練習で取組んでいる曲は、高田三郎の「水のいのち」です。合唱経験者ならほとんどの方が、いちどは歌ったことがある曲ではないでしょうか。私も学生の頃から数えれば、5回位は歌っています。
私はいつも演奏する曲が決まると、まず詩を読むようにしています。そして、次に詩が入っている詩集を読んだり、作詞者の他作品を出来るだけ読むようにしています。そうすることで、詩人の言葉が、より理解できる気がします。
そして、最近では詩に書かれている、気になる単語でネットサーフィンして色々な新たな発見を楽しんでいます。その発見が、歌う時にも良い影響に表れていると思います。
ここで、ひとつ紹介します。
今回の検索ワードは「雨」です。
その中で、特に気になった言葉が「雨のにほひ(匂い)」でした。
皆さんは雨が降る時、独特な匂いを感じたことはないですか。
現代では、雨の匂いのもとは2種類あると考えられているようです。
まずはペトリコール(ギリシア語で「石のエッセンス」の意)という物質です。これは雨が降らない間に植物が土壌に発する油だそうです。雨が降る直前、湿度が高くなると鉄分と反応してにおいがしはじめ、実際に雨が降り始めると油は流されてにおいもなくなってしまうようです。
もうひとつはジオスミン(「大地のにおい」の意)です。湿った土壌中の細菌が出す物質で、雨の多い地域での雨の匂いの原因と考えられています。いろいろなものに含まれており、大雨のあとの水道水のカビ臭いにおいや、川魚のにおいのもともジオスミンだそうです。
科学的に分析されると、何か味も素っ気もないですよね。
それに比べて、ギリシアの哲人アリストテレスは 、「雨の匂い」は「虹の匂い」だと考えていたそうです。 ロマンがありますね。
皆さんも、是非検索ワードで遊んでみてはどうでしょう。そこから、新たな発見があるかもしれません。
コメント
byマトマト・・・マトマトさん、詩人ですね~^^
雨の匂いって科学的にそういう物質や細菌の
反応によるものなんですね。勉強になりました。
虹の匂いのほうがロマンティックですけどね!?
(最近虹見てないなぁ・・)
「水のいのち」、私は初めて歌うのですが、
この名曲は美しく歌い上げることがなかなか
難しく、音ではなく音楽の難しさを感じます。
あっ、どの合唱曲も基本は同じですよね、
簡単ではありましぇん!^^;
でもきっと素敵なハーモニーが出来上がり、
次回定演では良い演奏ができることと思います。
今から楽しみです♪
雨が降るたびに
道に大きな水たまりができた
長ぐつの足を
踏み入れる瞬間に
梅雨の合間の
青空に
落ちていくような気がした
…これは、私の大好きな、串田孫一氏の詩です。
この詩を読むといつも、子供のころの学校からの帰り道を思い出します。
そして、「水のいのち」の「水たまり」を歌う時、いつもこの詩と、水たまりと青空が心の中に浮かんできます。