来たる5月28日(日)の「第50回記念演奏会」第3ステージで
フォーレの「Requiem」を演奏いたします。
↑ガブリエル・フォーレ
「ガブリエル・フォーレ(Gabriel Urbain Faure)」は、
1845年5月12日に、フランス南部、アリエージュ県で
牧師だった父の元に五男一女の末っ子として生まれました。
一家にそれまで音楽家になったものはいませんでしたが、
幼い頃から教会のリード・オルガンに触れるうちに
天性の音楽の才能を見出されていったそうです。
フォーレは9歳のときに入学した
パリのニーデルメイエール古典宗教音楽学校で学び、
1861年に教師としてやってきた
カミーユ・サン=サーンスにピアノと作曲を師事しました。
そう、「白鳥」や「動物の謝肉祭」で有名なサン=サーンスです。
↑サン=サーンス
1865年に卒業後、フォーレは
旅行先のレンヌでの教会オルガニストの職を経て、
パリのマドレーヌ教会でオルガニストとなり
1896年に同教会の主席ピアニストに任命されました。
↑マドレーヌ教会
そして1871年(26歳)にはサン=サーンス、フランクらと
フランス国民音楽協会の設立に参加していました。
1896年フォーレは
マスネの後任としてパリ国立音楽院の作曲科教授となり、
ラヴェルやエネスコなどの英才を輩出しました。
パリ国立音楽院院長であったテオドール・デュボワの引退後、
1905年フォーレがその後任としてパリ国立音楽院院長となり
1920年までの在任中に数々の音楽院改革を断行したそうです。
その後、フォーレは1924年に肺炎を患い、11月4日に
パリで79歳の生涯を閉じ、パリのパッシー墓地に埋葬されました。
フォーレの葬儀は、代表作「レクイエム」の演奏がされるなか、
マドレーヌ教会において国葬として執り行われました。
↑マドレーヌ教会年末ミサ
さて、このフォーレ『レクイエム ニ短調 作品48』は
フォーレにより1888年初演の宗教曲となります。
レクイエムの傑作として知られ、フォーレの全作品中で
最も演奏機会が多い作品となっています。
また、モーツァルト、ヴェルディの作品とともに
「三大レクイエム」の一つに数えられています。
この、フォーレの「レクイエム」は全7曲ありますが、
1888年の初演時に演奏されたのは、第1、第3~5、第7の5曲で
編成もVa、Vc、Cbに独奏Vnを加えた弦とHp、Timp、Orgに
合唱とソプラノ独唱という小さなものでした。ただ、これが
完成稿というわけではなく、後に徐々に楽器を追加しています。
第6曲:Libera Me(リベラ・メ/私を解き放って下さい)は
初演以前の1877年頃バリトン独唱とオルガンのために書かれました。
「リベラ・メ」は、ミサ式典の一部ではなく
葬儀の際に、ミサ終了後の赦祷式(しゃとうしき)で歌われる
応唱(レスポンソリウム)の曲となっています。
YouTubeでフォーレ・レクイエムを検索すると様々な演奏がヒットします
が、おいちゃんの一番好きな“リベラ・メ”を紹介させて頂きます。
【Requiem in D minor, Op. 48】
VI. Libera me (D minor)
演奏:Nederlands Radio Kamer Filharmonie Orchestra
合唱:Cappella Amsterdam Choir.(カペッラ・アムステルダム合唱団)
指揮者:Ed Spanjaard(エド・スパニャールト)
バリトンソロ:Henk Neven(ヘンク・ネヴェン)
低弦のピチカートが特徴的な演奏に始まり、バリトンソロが歌う。
中間部に入ると劇的に、“Dies irae,” “dies illa”は激しく歌われる。
そして初めに戻って、合唱がユニゾンで幅広く歌う部分は印象的ですね。
なお、バリトンソロのヘンク・ネヴェンは
オランダのアムステルダム音楽院出身で
2011年には権威あるオランダ音楽賞を受賞、
オランダ期待のバリトン歌手だそうです。
新宿混声合唱団の5月の記念演奏会のレクイエムは、
ソプラノソロに大網かおり氏、バリトンソロに田代和久氏
エレクトーンを伊藤佳苗氏にお願いをしております。
まだまだ曲作りの途中ですが、心に残る演奏会にしていこうと
団員一団となって練習に励んでおります。
また、練習会場の見学も随時、受付しております。
演奏会までは、何度でも見学が可能となっております。
コーラスの経験がある方もない方も、思い切って見学されて
みては如何でしょう?団員一同、心からお待ちしています。
では、また!
コメント
フォーレのレクイエム、皆でがんばって練習していますが
「ただの音の羅列になっている」とよく注意されますね。
私も世界観がピンとこないというか・・・勉強不足です(**;)
練習は歌いこみに入ってきているので熱が入っています。
少しでも興味を持たれた方は是非、見学にいらして下さい♪
熱気が伝わると思いますよ~!